5種混合ワクチンと15価肺炎球菌ワクチン
4月1日より、2種類の新しいワクチンが使用できることになりました。
今回はその2つのワクチンについて、簡単に説明させていただきます。
1つ目は5種混合ワクチンです。
これは従来の4種混合ワクチンにHibワクチンを加えたものです。生後2ヶ月から接種ができます(今までの4種混合ワクチンと変わりません)。
接種できるのは初回から5種混合ワクチンを希望される場合で、今まで4種混合を接種されていた方は、原則として4種混合ワクチンとHibワクチンで接種を続けることになっています。
5種混合ワクチンは今までのワクチンと比較して、有効性・安全性は同等であると言われています。主な副反応として、紅斑(72.9%),発熱(60.8%),硬結(30%以上)などがあります。また、このワクチンは皮下注射よりも筋肉内注射を行ったほうが、紅斑や硬結などの副反応が少ないことがわかっています。
従いまして本院でも、原則として太ももの外側の筋肉内に接種を行わせていただきます。
お子様が接種対象者になるかどうかは、奈良市の子育ておうえんサイトにわかりやすいフローチャートがありますので参照して下さい。
2つ目は15価肺炎球菌ワクチンです。
これは、従来の肺炎球菌ワクチン(13価:肺炎球菌の細かい種類のうち13種類をカバー)に対して、予防できる肺炎球菌の種類が2種類増えて15種類(15価)となったものです。安全性・有効性は従来のものと変わらないと言われています。
このワクチンについては、途中まで13価のワクチンを接種して、次の回を15価に変更することは可能であると言われています。