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あいさか小児科ブログ - あいさか小児科

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あいさか小児科ブログ

新しいインフルエンザワクチンの紹介

公開日:2024年09月23日(月)

2024年シーズンから鼻に噴霧するタイプのインフルエンザワクチン「フルミスト」の接種を開始します。インフルエンザは予防したいが、注射はキライ!という子どもさんたちにオススメです。

 

<適応>

2歳から19歳未満

※0歳6か月から2歳未満の児、19歳以上の成人に対しては今のところフルミストは使えませんので、従来通り注射型のワクチンで接種することになります。

フルミストの接種に該当しない方は、従来のインフルエンザワクチンの案内へ

 

<このワクチンの特徴>

  1. 生ワクチンであるほとんど病原性がない弱毒化された生きたインフルエンザウイルスを使用しています。
  2. 鼻の粘膜に吹き付ける鼻にスプレーすることで投与されるため痛みが少なく、小児に受け入れやすいワクチンです。
  3. 1回接種するだけ:1回のみの接種で効果が期待できます。
  4. 高い発症予防効果がある自然に近い免疫を高めることができるので、ウイルスの侵入を予防する効果(感染防止)が期待できます。
  5. 小児での予防効果が高い特に小児に対して高い予防効果が期待できます。
  6. 効果が長期間持続する従来のワクチンよりも効果が長く続きます。
  7. 流行するウイルスの型に影響されにくい異なるウイルス株に対しても効果が期待できます。
  8. 重篤な副作用は少ない上気道での免疫効果が高く、重篤な副作用が少ないです

 

 

このような特徴を持つワクチンは、特に小児にとって有益であり、インフルエンザの予防に大きな役割を果たすことが期待されます。

 

<具体的な接種に関する注意点>

左右それぞれの鼻へワクチンを噴霧すれば、その1回分で完了です

生ワクチンですが、ほかの生ワクチンとの接種間隔をあける必要はありません

接種後に喉に垂れることがありますが、飲み込んでも特に問題ありません

接種後、すぐにくしゃみをしたり鼻をかんだりしても問題ありません

またくしゃみをしたからといって、接種し直すことはしません

 

<起こりうる副反応>

  • ・30~40%の人で接種後3日~7日までに鼻炎・鼻づまりが出ることがあります。
  •  咽頭痛、咳、軽い発熱など軽度の感冒様症状を数日認める場合もあります。

これは、「フルミスト」が弱毒生ワクチンである以上、どうしても起こり得る副反応だといえます。

 

  1. ・発疹、じんましんの他にアナフィラキシーショックやギランバレー症候群のような重い
  2.  副反応を起こす可能性は、まれですが他のワクチンと同程度に否定できません。

 

 

接種を希望される場合の予約方法・料金などはこちら

接種前に接種に関する注意点をご確認ください

注射しないインフルエンザワクチン「フルミスト」の問診票はこちらから印刷できます。

5種混合ワクチンと15価肺炎球菌ワクチン

公開日:2024年03月31日(日)

4月1日より、2種類の新しいワクチンが使用できることになりました。

今回はその2つのワクチンについて、簡単に説明させていただきます。

 

1つ目は5種混合ワクチンです。

これは従来の4種混合ワクチンにHibワクチンを加えたものです。生後2ヶ月から接種ができます(今までの4種混合ワクチンと変わりません)。

接種できるのは初回から5種混合ワクチンを希望される場合で、今まで4種混合を接種されていた方は、原則として4種混合ワクチンとHibワクチンで接種を続けることになっています。

 

5種混合ワクチンは今までのワクチンと比較して、有効性・安全性は同等であると言われています。主な副反応として、紅斑(72.9%),発熱(60.8%),硬結(30%以上)などがあります。また、このワクチンは皮下注射よりも筋肉内注射を行ったほうが、紅斑や硬結などの副反応が少ないことがわかっています。

 

従いまして本院でも、原則として太ももの外側の筋肉内に接種を行わせていただきます。

お子様が接種対象者になるかどうかは、奈良市の子育ておうえんサイトにわかりやすいフローチャートがありますので参照して下さい。

 

2つ目は15価肺炎球菌ワクチンです。

これは、従来の肺炎球菌ワクチン(13価:肺炎球菌の細かい種類のうち13種類をカバー)に対して、予防できる肺炎球菌の種類が2種類増えて15種類(15価)となったものです。安全性・有効性は従来のものと変わらないと言われています。

 

このワクチンについては、途中まで13価のワクチンを接種して、次の回を15価に変更することは可能であると言われています。

大人の方の麻疹・風疹ワクチンについて

公開日:2024年03月24日(日)

最近の麻疹(はしか)流行のニュースをお聞きになって、麻疹ワクチンの接種についてお問い合わせが増えてきました。

 

2006年以降の定期接種では、1歳代と5歳~7歳未満時に麻疹・風疹ワクチンを受けることになっておりますので、この2回の接種を受けた方については、ある程度の感染リスクを回避できるものと思われます。また、2006年以前にお生まれの成人の方で、麻疹ワクチン接種が1回のみである方においても、麻疹ワクチンを1回接種してあれば、95%以上の方が免疫を獲得すると言われています。(ただし、この効果は時間経過とともに減弱していきます)

 

このようなことから、成人で麻疹ワクチン接種をご希望になられる方がおられますが、残念ながら、現在流通し入手できるワクチンの量には限界があります。従いまして、本院では以下のような優先順位で接種を行わせていただきます。

 

1)定期接種年齢の小児(1歳代、5歳~7歳未満)

2)大人の方で医療職などにつくため、予防接種が必要な場合

 

なお、0歳代の乳児への接種につきましては、麻疹の患者さんと接触し3日以内の場合など、緊急避難的な接種にのみ意味があると思われます。この場合、1歳代で再度定期接種を受けることが推奨されています。

 

 

キッズコーナーリニューアル

公開日:2023年07月30日(日)

 

キッズコーナーをリニューアルしました。壁面には動かすおもちゃがはめ込んであります。

絵本の設置も再開しました。IMG 3436

9価子宮頸がんワクチンのギモンにお答えします

公開日:2023年05月05日(金)

令和4年の4月から、HPV(子宮頸がん)ワクチンの定期接種は、他のワクチンと同じように実施していくことになりました。

 現在接種できるHPVワクチンには3種類あります。今回は最近になって定期接種が可能になった9価HPVワクチンについて、疑問に答える記事を書きます。

 HPVワクチンとは子宮頸がんの原因になるヒトパピローマウイルス(HPV)に対するワクチンです。9価HPVワクチンは、従来のワクチンで予防できるHPV(6/11/16/18型)に加えて、さらに5つの型(31/33/45/52/58型)が予防対象になります。国際共同試験では、従来の4価ワクチンと同等の効果に加え、HPV 31/33/45/52/58 型による病変が97.4% 減少したことが証明されました。

試験において頻度の高い副反応は以下のようなものでした。

注射部位の疼痛・腫脹・紅斑

 4価HPVワクチン 84.9%

 9価HPVワクチンでは90.7%(うち日本人では81.9%)

疼痛

 4価HPVワクチンでは83.5%

 9価HPVワクチンでは89.9%(うち日本人では81.9%)

失神 

 0(失神寸前の状態が3症例(3.0%))

  

 

 9-15歳女子を対象にした国内試験では、注射部位の副反応が95.0%(100症例中95症例)、特に疼痛は93.0%(100症例中93症例)に認められました。

 

 9価ワクチンは子宮頸がんの原因のおよそ約80-90%を防ぎ、感染予防効果は2価・4価ワクチンより高いとされています。

 

予防効果の持続に関しては、HPV感染予防、前がん病変予防効果が

 2価のワクチンで 最長9.4年

 4価のワクチンで 最長14年(中央値11.9年)

 9価のワクチンは 新しいワクチンのため、今のところデータはありません。

 

 9価のワクチンは新しいワクチンではありますが、新型コロナワクチンのようなまったく新しいワクチンではなく、従来の2価4価のワクチンに、おなじような原理で予防できるウイルスの型を増やして製品化されているものです。そのため、有効性や安全性については、ある程度の予測が可能だと思われます。ただし、上にも書いたように長期的な効果や副反応は、ほかのワクチンと同程度であると思われますが、今のところはっきりしたデータはありません。

 

 現在HPVワクチンを接種する場合、原則として初回に選択したワクチンを最後まで打ち続けることが推奨されています。

 

 子宮頸がんは年間約1万人が罹患し、約2,800人が死亡しています。特に50歳未満の若い世代での増加が問題となっています。一方HPVは、生涯ですべての女性のうち、50~80%が感染するとみられます。つまり、子宮頸がんは、ごくありふれたウイルスによる疾患だといえます。

 

この記事が、皆さんのワクチン接種の参考になれば幸いです。

 

なお、HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)に関するQ&A集が厚労省のサイトにあり、参考になります。(厚労省のサイトはこちら

4種混合ワクチンが生後2ヶ月から接種できます

公開日:2023年04月05日(水)

4月から、生後2か月から4種混合ワクチンを接種できるようになりました。今までは生後3ヶ月から接種を行っていましたが、接種時期を前倒しすることで、乳児で重症化しやすい「百日咳」の患者数減少が見込めると考えられています。

 

本院でも、生後2ヶ月のワクチンデビューでは、従来のヒブ、肺炎球菌、B型肝炎、ロタウイルスワクチンに4種混合を加えた5種類のワクチンの同時接種をお勧めします。

 

ちなみに、日野町では今年の広報の掲載には間に合わなかったようで、4種混合の開始が3ヶ月からになっていますのでご注意ください。

インフルエンザの登園(登校)停止の考え方

公開日:2023年01月21日(土)

インフルエンザがついに、クリニックの診療圏でも流行してきました。インフルエンザにかかった場合の、登園(登校)の停止の基準についての資料を以下にのせておきます。

ちなみに、家族にインフルエンザの患者さんがいる場合、他の家族は体調に注意しながら普段どおりの生活を送っていただいて差し支えありません。

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新型コロナウイルス感染の症状があるが自宅での検査を希望される方へ

公開日:2022年09月04日(日)

最近、新型コロナウイルスの検査を自宅で行われる方、希望される方が増えてきました。また、滋賀が「検査キット配布・陽性者登録センター」の運用を開始されました。

 

抗原定性検査キットをお持ちの場合、

新型コロナであること(陽性)であることを、正しく判定するために以下のことを知っておく必要があります。

   感染が疑われるが、まだ症状がない段階(無症状の濃厚接触者など)

   発熱してそれほど時間がたっていない

これらの場合、検査で“陰性”が出ても、のちに陽性となる場合があります。

 

つまり、定性検査キットでは、症状が出てしばらくしてから(おおむね10時間くらい?)してから検査した方が正しい結果が得られるようです。

本院でも前日夜に発熱し検査したが陰性。翌日に受診され、上記のことを説明し再検査して陽性になったケースがかなりあります。逆に、無症状の段階で検査を行い陽性であった場合は、PCRで再検査しても陽性であることがほとんどです。

 

まとめると

検査キットの結果が陽性 → 新型コロナウイルス感染症と診断できる

   軽症で自宅療養が可能な場合は陽性者登録センターへ報告(下の記事を参考に)

   気になる症状がある場合は、医療機関へ連絡し受診

検査キットの結果が陰性 → 症状の有無・経過により、あとで陽性になることがある。

 

 

検査キットを持っていないが、自宅での検査を希望する場合

症状があるが、65歳以下で重症化のリスクがなく、市販薬などで自宅での療養が可能な方の場合は、ネット上から「検査キット配布・陽性者登録センター」に検査キットの配布を申し込むことで、キットが配送され自宅で検査ができます。

また、検査で陽性となった場合は、ネット上の陽性者登録フォームから報告を行うことで、医療機関の受診、再検査を行うことなく、自宅での療養が開始できることになりました。

 

 

検査キット配布・陽性者登録センターの詳細、操作方法につきましては

検査キット配布・陽性者登録センター問い合わせ窓口

TEL:0120-935-395

受付時間:9時から17時まで

新型コロナウイルスの濃厚接触者になったら

公開日:2022年08月13日(土)

濃厚接触者になったら

 

自宅待機

陽性者と最後に会った日から5日間は仕事も含め自宅待機してください。(例えば、1月19日に会われた場合は、19日を0と考え24日までとなります)

 

 

食料がないなどの理由で、どうしても外出が必要になる場合は、マスク・手指消毒などの感染対策を十分にとった上で、必要最小限で行ってください。

5日間が過ぎれば、職場や学校へも通常通りの感染対策をしたうえで復帰できます。

  2日目および3日目の抗原定性検査キットを用いた検査で陰性を確認した場合は、3日目から解除を可能する」となっています。(体外診断用医薬品、第1類医薬品と表示された検査キットに限る)

 

ただし、7日間は、次のとおり感染対策をお願いします。

1.検温など自身による健康状態の確認

2.高齢者や基礎疾患を有する者など感染した場合に重症化リスクの高い方との接触を避ける

3.高齢者・障害児者施設や医療機関への不要不急の訪問を避ける

4.マスクを着用し、感染リスクの高い場所の利用や会食等を避ける

 

毎日の健康観察

自宅待機中は、1日2回体温を測り、健康状態を確認してください。

発熱やせきなどの症状が出てきた場合は、かかりつけ医かお近くの診療所等に電話で受診の相談をしてください。

PCR検査を希望される場合(以下の2つの方法があります)

    滋賀県が行う郵送でのPCR検査キットを利用する

滋賀ネットから申し込み(無料ですが、結果判明まで時間がかかります)

新型コロナウイルス感染症患者の濃厚接触者に対する検査について|滋賀県ホームページ (shiga.lg.jp)

    医療機関を受診して検査を受ける。

(①に比べて結果が早く出ます。検査は無料ですが、診療費用がかかります)

 

 

健康観察中に何らかの症状が出てきた場合

65歳未満で重症化リスクがなく、市販薬などを利用して自宅での療養が可能な方は、滋賀県の「検査キット配布・陽性者登録センター」へ申し込むことで、抗原検査定性キットを無料で配布してもらうことができます。陽性の場合は、ネット上から陽性者登録を行い、医療機関を受診することなく自宅療養を開始することができます。

 

検査陽性者と生活を共にする家族や同居者が濃厚接触者となった場合の待機期間

症状があれば、その症状が出た日

症状がなければ、検査を受けた日

検査陽性者が発生し、住居内で感染対策を開始した日

のいずれか遅い方を0日目として、5日間(6日目解除)となります。

 

待機中に、別の家族が発症したり、検査で陽性となった場合は、改めてその人を上の基準にあてはめて、家族の待機期間が決まります(つまり待機期間が延びてしまうわけです)

また、検査陽性で無症状であった人が、発症(発熱、咳、咽頭痛など)した場合も、その発症日を0日と考えて、他の家族の待機期間が決まります(同じく待機期間が延びることになります)

新型コロナ感染症と診断されたら

公開日:2022年08月13日(土)

新型コロナと診断されたら

 

原則自宅で待機してください(9月7日から期間が短くなりました)

自宅待機の期間

     症状がある方 症状が出た日を0日目として7日間(7/20発症なら7/27まで)

  *ただし、症状軽快後72時間経過していることが必要です。

     症状がない方 検査日を0日目として7日間(7/20検査なら7/27まで)

  *5日目に抗原定性検査キットで陰性を確認したら、6日目から解除。

 

療養期間中に次のような条件のもとで、食料品の買い出しなど、

必要最小限の外出ができることになりました。

①最初から無症状、もしくは症状が改善して24時間経過した

②公共交通機関は使わない、必ずマスク着用するなど、自主的な感染予防を徹底する

 

 

診断時に自己申告が必要な方があります。(9月26日以降)

診断時に重症化のリスクが少ないと判断された場合、ご自身で「滋賀県新型コロナウイルス診断後申告窓口」へ申告を行ってください。

電話での申告はこちら 0120-935-897(9:00~17:00)

申告後に保健所からの連絡はありません。ご自身で療養期間などを確認し、自宅療養してください。療養証明書の発行はありません。(9月1日以降、保険の給付、休業の証明に療養証明書は必ずしも必要ではありません)

 

65歳以上、入院が必要な方、重症化リスクがあり、投薬・酸素投与が必要な方、妊婦の患者さんについては、いままで通り医療機関から保健所へ届け出を行います。

携帯のSMSや電話などで療養に関する連絡があります。

 

 

ご自身で濃厚接触者に該当する方へ連絡する

 どのような方が濃厚接触者になるかは、以下のページを参考にしてください。

新型コロナウイルス感染症患者の濃厚接触に関する案内について|滋賀県ホームページ (shiga.lg.jp)

  • 自宅療養中の注意点をまとめた資料も同じページにあります。

 

自宅療養中の健康観察について

医療機関から届出があった患者さんには、HER-SYS(ハーシス)()による健康観察を実施しています。自宅療養中の方はこのシステムを活用し、毎日の健康状態をスマホ等で簡単に報告することができますので、積極的にご活用ください。

)厚生労働省が開発した、新型コロナウイルス感染症等情報把握・管理システムです。

ご利用方法等については

新型コロナウイルス感染症患者の自宅療養について|滋賀県ホームページ (shiga.lg.jp)

の健康観察についてを参照してください。

 

自宅療養で不安なことがあった場合

療養期間内において自宅療養されている方に体調悪化等がおきた場合は、滋賀県自宅療養者等支援センターまでご相談ください。毎日24時間、電話で相談を受け付けています。

滋賀県自宅療養者支援センター 電話 077-574-8560

 

療養の終了について

自宅療養期間が終了したら、特に症状がなければ再検査、療養終了の報告の必要はありません。

 

療養証明書の発行について(医療機関では発行しません)

My HER-SYSで新型コロナウイルス感染症の診断年月日を表示したものを証明書とすることが可能です。

新型コロナ診断後自己申告を利用され、自宅療養された場合の療養期間証明書の発行については、自宅療養者支援センター(TEL:077-574-8560)へお問い合わせください。